ふらんすへ行きたしと思えど | TAIX


“ふらんすへ行きたしと思えどふらんすはあまりに遠し“ と萩原朔太郎ではありませんが、フランスは私にとってはあまりに遠しのところでした。
小さい頃からフランスのお城の写真を部屋中にべたべた貼っては、いつか行く日を夢みていました。そんなフランスへ、今年は行けるチャンスがやってきました。パリに永住している大学時代の友人がパリで同窓会をしようと言う話が出て来たからです。
そこで、フランス語を少しでも勉強しようと試みましたが、まったくお手上げ状態。憧れていたわりには、フランス語の勉強をしていないだらしない状態。いくらですか?っていうのが言えても、相手が答えてくれる数字がいくらなのか分かるまでに、相当の時間がかかる事に気がつきました。
そこで出た結論は、レストランのメニューをみて、どんな料理か理解できるようになる事だけでいいやと言う事。日本のファミリーレストランのように、写真とか見本とかがあればいいのですが、全部”文字と金額“しかないメニューですものね。
ひとつひとつのアントレの中に何が入っているのか、どんな味のソースなのか、何が添え物についてくるのか?等、が気になる私には重大な問題なのです。(笑)
でも、「人はパンだけで生きるものではなく、神の口から出る一つ一つの言で生きるものである」と、悪魔の試みに答えたイエス様の言葉を思い出しつつ、いまだ食べ物にこだわっている自分を反省・・・
そんな私を見ている娘がシルバーレイクにある「TAIX」というフランス料理店へ招待してくれました。「TAIX」は1927年に創立された長い歴史のあるレストランでした。

ちょっと薄暗いレトロな感じの内装、トイレの表示がフランス語で、女性用には”les dame”と書かれていてひとつ勉強。

トイレの壁紙にはエッフェル塔が書かれていました。
このお店のメニューはフランス語と英語で説明が書かれているので、つい、英語を見てしまいます。人のよさそうな初老のフランス人のウエイターに、覚えたての片言フランス語で“サバ”とか“トレビヤン”とか言うと、べらべらべらっとフランス語で話してくれるので、私は笑顔でごまかします。私はチキンのワイン煮込み(coq au vin)を注文。
日本だと豚の角煮かな?なんて思いながら、とろける程柔らかく煮た骨付きもも肉チキンをすぐに食べてしまって、写真を撮っていなかった事を思い出しました。あわててデザートに頼んだカフェオレ(café au leit)とピーチタルト(tarte aux peche)アイスクリーム付きのみを撮影。
娘のおかげで、今日の私のフランス語教室は4つの言葉を覚えました。
愛する娘よ、ありがとう。
マダム

One Comment

  1. Naomi said:

    マダムさん、おフレンチのレッスンはその後どんなあんばいでしょうか?
    頑張らないと、私のように「カードは使えますか?」と訪ねた後で「ウィ♪」と言う返事と共にトイレの前に連れて行かれちゃいますよ。
    「Oh~ No~!」(;@0@;)/

    2011年3月11日
    Reply

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