映画『ヒッチコック』と書籍『ヒッチコック 映画術 トリュフォー』


私は小さい時から母につれられてよくヒッチコックの映画を見ました。今でこそパロディーに使われる名作「サイコ」(Psycho)のシャワーシーンなど、本当に怖かったのを覚えています。ヒッチコックは人を怖がらせる天才ですが、近年のホラームービーのおどろおどろしさはなく、ファミリーで見られる極上の娯楽サスペンス映画でした。

そのヒッチコック監督の1960年の作品 『サイコ』製作の舞台裏を描く映画『ヒッチコック』が近々公開されるようで、今こちらの映画館ではその映画のトライラー(映画予告編)が上映されていています。ヒッチコック役は、かの名優アンソニー・ホプキンスです。
そのトレイラーとは別に、こちら(カリフォルニア州)の映画館では本編の映画が始まる前に、携帯電話やテキストメッセージを使用しないように注意するお知らせが必ず出るのですが、そのお知らせがヒッチコックの作風で作られていて、そのショートフィルムが上映されます。TRAR OF DEATHS
映画館にいる観客が携帯電話の音がすると、大げさなふりで驚いたり、恐ろしがったりして、最後にヒチコックに扮するアンソニー・ホプキンスが警告するのです。これを見ただけで、このヒッチコックと言う映画を見たくなります。
ヒッチコック監督で思い出したのが、映画監督でもありジャーナリストでもあった、フランソワーズ トリュフォーがヒッチコックにインタビューした本、「ヒッチコック 映画術 トリュフォー」です。
この本は、「ヒッチコックの処女作から最後の作品「ファミリープロット」まで、20世紀の映画史を生きた巨匠のすべての作品を論じながら、その秘密のテクニックをあますところなく公開するファン必読の名著」と書かれているとおりの、もの凄い本です。このインタビューを読んでいると、現代の映画やテレビドラマなどで、ヒッチコック風な技法をたくさん感じ取ることが出来きます。
彼の独創性や映画テクニックが、後の映画人たちに多大なる貢献をしたことは言うまでもありませんが、娯楽に徹し、私のようなものにも楽しみを与えてくれたヒッチコック監督を、アンソニー ホプキンスがどのように演じ、観せてくれるのか本当に楽しみです。
余談ですが、ヒッチコックは子供の頃から肥満児でいつも減量に苦しみ、最後までやせられなかった人だと、この本の中にありました。なんか、親近感がわきますね。(苦笑)
マダム

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