心の中の沈まぬ太陽


近頃また山崎豊子さんの作品を夢中になって読んでいます。
1924年生まれの山崎さんは今年88歳になられるようですが、最近の作品“運命の人”は85歳で完成させ、衰えることのない力強さに脱帽です。
「作家の使命 私の戦後」(山崎豊子自作を語る)を読んでいると、青春時代を第二次世界大戦の中で過ごさなければならなかった苦しみの中で・・・
「もう戦争はいやだ、次の世代にはこんな思いはさせたくないと強く願った」と言う彼女の言葉がいたるところに出てきます。
常に政治的、社会的な問題提起をしてきた山崎豊子作品に対する世間から批判、圧力や妨害、時には脅しなどがあったと想像するのでが、作家として、自分がその生き証人とならなければならない覚悟で85歳まで書き続けてきた事が、言葉だけでなく実践として個々の作品で証明してくれています。
山崎作品の中には、この世の辛酸を嘗めつくす人生を歩まねばならない主人公が登場しますが、「沈まぬ太陽」のインタビューで山崎さんはこう語っていました。
「この「沈まぬ太陽」というタイトルには、どんな逆境にあっても、明日を信じていきる心の中の”沈まぬ太陽“を持ち続けていかねばならないという意味を込めています。」
本当に「心の中の沈まぬ太陽」が必要なんだなあ・・・と思わずにはいられません。私にとっての「沈まぬ太陽」は『こころの貧しいひとたちは、さいわいである、天国はかれらのものである。悲しんでいるひとたちは、さいわいである、彼らはなぐさめられるであろう。マタイ4:3』と言われるイエス・キリストなのです。ハレルヤ!
マダム

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