古いドラマの話で恐縮ですが、昨年のNHKの大河ドラマ「龍馬伝」で武市半平太役がとても素晴らしかった大森南朋さんの主演ドラマ“ハゲタカ DVD-BOX”を友人にすすめられて観てみました。
バブル崩壊後の日本の銀行の不良債権を安く買い叩いて、高く売る“ハゲタカ”と言われるグループ(企業)の話です。私のような経済学素人には具体的な不良債権って何なのか?
その処理ってどういう事なのか?、分かっているようで、分かっていませんでしたが、それらの全容がじつに分かりやすく描かれていました。
それは小さな町工場だったり、何百年も続く老舗の温泉旅館だったり、一時は飛ぶ鳥を落とす勢いの玩具会社等が破綻し、ある経営者は自殺してしまったりと、銀行が融資いる多くの企業が経営不振に陥り、破綻した企業は誰かに乗っ取られていき、弱肉強食の現実が繰り広げられます。
リーマンショック以来、私の住むこのアメリカ合衆国もそんな話ばかり・・・。実際、先週は欧州金融大手デクレシアが経営破綻しました。このドラマを観た後だと、各銀行や金融機関が持っている不良債権の中には、どんな会社があるのかしら?どんな人が苦しんでいるのかしら?と考えてしまいます。
ドラマの中で破綻した町工場の社長さんが「銀行は晴れの日に傘を貸し、雨の日に傘を取り上げる」と言います。実際、銀行だけでなく、世の中というものは、順境の時に人は良くしてくれますが、その立場が悪くなり、また弱くなると実に冷たいものです。
雨の日に自分が濡れても、わたしに傘を貸してくれるのは、ただ一人、イエス様しかいないのだと切実に思わされたドラマでした。
マダム
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