「私のことをいつまでも忘れないで。私が存在していたこと覚えていて・・・」
「ノルウェイの森」 村上春樹
主人公の直子がトオルに言った言葉です。30代の頃の私はまさにこんな感じだったので、このフレーズにとても反応してしまいました。
才能もなく平凡で何者でもない自分、成功していない無名な自分はいつかは何も残らず消えてしまう存在なのだ・・と、空しさでもがいていました。
そんな時、私たちNCM2 のメンバーで、編曲と伴奏を担当しているミチ子(Michiko Hill)のお母様の話を聞きました。
彼女のお母様が末期癌におかされ、死に至るまでの闘病生活の最中、自身も苦しみの日々にありながら、懸命に他の同病の人たちを励まし続け、平穏で凛(りん)とした生き方を知り、悶々としていた私に答えを与えてくれました。
私はミチ子のお母さんに会った事がないのに、お母さんは死後もまだ生きて私に語りかけています。そして、彼女の生き様が私に感動を与えている・・・その背後にイエス・キリスト様への愛と信仰があった事を知り、もしかしたら私もミチ子のお母さんのようになれるかもしれないという希望が見えてきました。
イエス様を信じて、私もクリスチャンになった今はもう、私が存在していた事を誰かに覚えていてもらう必要はなくなりました。なぜなら、わたしの事を世界の初めから、そして永遠に覚えていて下さるイエス様がいらっしゃる事を確信できたのですから・・
マダム
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