ブラッド・ピット主演の映画「Fury」(邦題:フューリー)を観ました。物語の舞台は第二次世界大戦が終ろうとしている1945年4月のドイツ。ヨーロッパ戦線最後の激戦地で戦う5人のアメリカ軍の戦車隊兵士たちのお話でした。
映画の中では目を背けたくなるような戦争の残虐な暴力シーンが繰り広げられますが、かえってその悲惨な光景が平和の尊さと反戦を私に訴えていました。
戦争になると一般人の自分の身にもこんな事が起こりうるのだな・・いやだな!と思わずにはいられませんでした。
11月12日にこちら(アメリカ合衆国)でリリースされるNCM2 CHOIRの最新アルバム、”Treasures in Heaven – 天に宝を”に収録した「Von guten Mächten – よき力に守られて」と言う楽曲があります。
この曲はドイツ人、デイトリッヒ・ボンヘッファーと言う神学者が、1944年のクリスマスに獄中で婚約者に送った詩をもとに作られた曲です。
有名なヒトラー暗殺計画(ワルキューレ作戦)に関わったボンヘッファー先生は後に捕えられ、この1945年4月にナチスドイツによって絞首刑で死亡しています。
映画「Fury」でも、ナチスが同じドイツ人を絞首刑にして、その死体が市街地に吊るされている無惨な光景が描かれていました。
ボンヘッファー先生もこのようにして亡くなられていたのかもしれないと思う時、心が張り裂けそうになり、彼の地上での最後のメッセージ「善き力に守られて」を歌う時、この楽曲の一言一句が深く、深く、私の心の奥底に迫ります。
わたしはまた主の言われる声を聞いた、「わたしはだれをつかわそうか。だれがわれわれのために行くだろうか」。その時わたしは言った、「ここにわたしがおります。わたしをおつかわしください」。旧約聖書イザヤ書6章8節
NCM2隊長もブログでこの映画『FURY(フューリー)』の記事を書いていましたが、絶体絶命、死を覚悟した時、5人の兵士たちに上の旧約聖書イザヤ書6章の御言葉が与えられていました。
たとい主から差し出される 杯は苦くても
怖れず感謝を込めて 愛する手から受けよう・・(よき力に守られて)
ボンヘッファー先生も、映画「Fury」の兵士たちはもうこの地上にはいませんが、彼らの信仰と勇気は今も生きて、この私に語りかけています。最悪の状態の時、最後に残るものは、信仰と希望、そして愛だと言うことをあらためて心に刻みました。
マダム
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