Twitterですつかりファンになってしまった『夜廻り猫』。8コマ漫画が書籍になったので、前回日本に行った時に購入しました。
主人公の遠藤平蔵と言う名前の猫が強面(こわおもて)で、初めは馴染めませんでしたが、顔と反比例した心の優しい猫が、世の中で悲しんでいる人々のところに夜廻りして話を聞いてあげる姿に感動しました。
この本には色々な猫が登場し(時々犬も少し登場)、その猫たちがあっと驚くような肯定的で思いやりのある姿なので、こんな猫の見かたもあるのかなあと、最近猫たちに対して、想像力が豊かになってきました。
たとえば、夜うるさく騒いでいる猫は、もしかしたら夜回り猫に出てくる集会猫のゼンちゃんかな・・? わがまま気ままなように見える猫は、本当は御主人様を一番気遣ってわざとわがままをして一番仕事をしているモネちゃんのようなのかな?とか・・。
漫画の中で、野良猫の厳しい生活環境が表現されています。でも、何よりもこの『夜廻り猫』に話を聞いてもらいたい人々(人間)が、この世には沢山いる事を思い知らされます。
この猫は悲しんでいる人々に何をするでもなく、ただ話を聞いてあげて、そばにいるだけしかできないのですが、それだけの行為が、猫に関わった人々に生きてゆく元気を与えているのです。
聖書のみ言葉の中に「喜ぶ者といっしょに喜び、泣く者といっしょに泣きなさい。」ローマ書12:15がありますが、この夜廻り猫の遠藤平蔵くんは、まさにそれを実践している猫ちゃんです。
自分の足りなさを覚えつつも、この猫ちゃんを見習い聖書の言葉を実践していく者でありたいと祈るこの頃です。
この夜廻り猫の作者、深谷かほるさんの作品『カンナさーん!』がテレビドラマ化して好評のようです。こちらロサンゼルスでも早く観たいなぁ〜。
マツオユリ
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